Life is very short. TSUKION BLOG

無知と偏見を経験が凌駕する!

粉瘤(良性の皮下腫瘍)ができたので切除した話。脂肪の塊とは違います。

首の後ろの少し下の部分に何か塊ができた

15年以上かけてこぶし大に成長したそれは

痛くもないし、特に不便も感じなかったので

ほっておいたんです。

 

 

 

これではいけないと気付く

強いて言えば唯一の不便というか不都合は

美容院に行った際。

仕上げの前に大抵の美容院ではマッサージしてくれますよね。

若いお姉さんでも結構に力強く揉んでくれますよね。

さすがにこの腫れたような部位を

ギュウギュウ押されてはまずいのではないかと思い

毎回「首の後ろが腫れているのでマッサージは結構です」

と言わなければなりませんでした。

流れ的に詳しく説明しなければならないことも多く

大概は私よりもうんと若いお兄さんやお姉さんに

「病院にいったほうがいいですよ」と説教されました。

皮膚科のパンフレットをくれた方もいます。

ありがたい事ですが、やはり

何度もそう言われると、クソめんどくさかったです。

 

 

予想以上に大きくなっていた粉瘤

ある夏の日、

おばさんとはいえ、夏は薄着にもなるし、

髪も結わいたりするので

首の後ろが全開になったりします。

ふと見ると、自分がすごい猫背になっているように

見えたのです。

せむし男みたい。

せむし男ってわかりますか?

「ノートルダムの鐘」に出てくる

醜い容姿の「カジモド」という男。そんな感じなんです。

ま、とにかくすごい猫背。

でも、それが

右から見るとカジモド

左から見ると自分

というようなことになっていて

この粉瘤が異様に大きくなっているせいだということに

気づいたのです。

夫に見せたら気味悪がられました。

 

 

いざ、病院

意を決して私はとうとう

かかりつけの皮膚科に行きました。

昔からその土地で開業しているおじいちゃん先生ですが

腕は確かです。

イボかなんかで通った時は

なにやらモクモクと煙の出る容器を持ってきて

イボをジューーっと一撃。

「はい、おしまいー」で、すぐ治りましたから。

しかもある時その医院は、突如として5階建てのビルに変貌。

こりゃ、儲かってんな、と思わずにはおれません。

腕がいいんです。

ところが、おじいちゃん先生は

「粉瘤、大きくなりすぎたね。うちじゃムリ。紹介状書きます」

 

ということで、総合病院へ。

 

女医さんでした。

長い髪をクルクルと巻いて後ろでキラキラしたクリップで

ポニーテールにしています。揺れるピアスもステキ。

アイラインがすごい。

すごいアイライン。

さすがに描きすぎじゃね?っていうほどに濃い。

息子が小3の時担任だった先生ぐらいすごい。

あの時も驚いたなぁ。

 

で、

「じゃ、ちょっと上脱いでくださぁい」

え。脱ぐの?

そーだよね、脱がなきゃ見れないもんね。

油断したねぇ。ぜにーばと同様のミス。

じゃってことで

タイトなジーンズにねじ込んだ私というBODYが

戦いに負けましたよ、BoAちゃん。

ねじ込んだBODYは上に逃げて

さらに、直立ならまだしも

座ってんからね。

乗っかるのね、ジーンズのふちこ。

クルクル巻き髪先生の視線を追い続けましたね。

「切って取りましょう。入院します?局部麻酔で日帰りも出来ますよ?」

とか色々説明もあったけど

ねじ込んだはみ肉のことで頭がいっぱいで

もう、なにがなんだか・・・。

 

 

いざ、手術

はい、手術当日。ここからがメイン。

クルクル先生とガタイのいい女医さんがもう一人、

あと看護師さんが数人。全部女性。

私ごときの為にこんなに大勢!ありがとう。

 

うつ伏せに寝かされ、頭を布で覆われ、

いよいよという時に、急に流れ出した音楽。

しかも洋楽。アップテンポ。誰?

洋楽はワム!あたりで止まってるからよくわかりませんが

とにかく激しめなポップス。リラックスできるか!!ってやつ。

 

ドキドキドキドキ。麻酔。いざ執刀。

から始まった井戸端的なみなさんの会話。

「どこそこの○○先生、子供産まれたんだってさー」

「えーー、お祝い上げるのー?」

「ど~する?」

ってさ。女子会?

 

あたしの粉瘤、ちゃんととれてます?!

傷塞いでいただけてます?!

 

で、私はいつしか汗だく。頭からなんかかぶされてるからね。

暑いのよ、それが。

 

井戸端会議は途絶えることなく

30分なのか1時間なのか永遠とも思える時間が過ぎ

「もう、終わりますよー」の掛け声で

手術は無事終了。

 

今では、傷も消え、カジモドも消え、

おじいちゃん先生、クルクル先生、

ありがとうございました。

 

 まとめ

粉瘤は私の場合15年あまり放っておいても大丈夫だったけど

色々面倒なんで

早くとっちゃったほうがいいよ!

という、検証結果でした。

小さなものなら、近くのクリニックで取れてたはずですから。

手術は病院にもよりますが、日帰りでも対応してくれるところがあります。