Life is very short. TSUKION BLOG

無知と偏見を経験が凌駕する!

7段飾りの雛人形、やらかした50代姉妹の悲劇

今週のお題「雛祭り」

 

7段飾りの雛人形を飾るのは辛い年代に入った。

ましてや、80を過ぎた母に手伝わせるのは虐待に等しい。

考えあぐねた末に出した結論は

お内裏様とお雛様だけ残して

後の方々には引退していただくというもの。

他にもガラスケースに入ったジーさんバーさんやら、這いずり赤ちゃんやら

一見すると意味がわからないものが、ご丁寧に姉妹分、2組づつある。

この方々にもご引退いただく。

色々迷ったが

三人官女だけ残せば

五人囃子に申しわけない。

右大臣、左大臣だって黙っちゃいないだろう。

と言うわけで

残すのは主役のお二人だけと決めた。

産まれた時から私たちを祝ってくれてありがとう、みんな。

買ってくれた亡きおじいちゃん、忘れません。

と、胸に誓う、すっかりBBAとなった私たち姉妹。

 

そして、スカスカになった押し入れの天袋には

小ぶりな段ボールひとつが所在なさげに仕舞われた。

 

翌年・・・・・。

処分されたお人形たちのためにも

主役の二人だけは

緋毛氈(ひもうせん)でも敷いて、床の間に飾ろうじゃないか。

と、段ボールの蓋を開けた私たちが見たものは・・・

 

なにこれっ!!

 

 

 

7段の一番下に飾るやつ。

鏡台とか荷車とか菱餅置くやつとか

なんか、

一番いらないやつ。

 

 

あわわわわわわわ

間違えたんだ。

主役の段ボールと。

 

何ということを!

 

#$%&>!<‘@}!

 どんな擬音語でも言い表すことが出来ないショック。

 

 

すっかり老けて

よく似た顔になった姉と私は

お互いの顔を見合わせて

お互いを指さし

お互いのせいにするという

罪のなすり合い。

 

 

10分後には

段ボールの蓋も閉めずに放置。

席を移して

緑茶に桜餅で気持ちを整えるという行動に走った。

お茶をすする「ズズズッ」という音が寂しく響く。

 

 

現実逃避

 

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ようやく落ち着きをとりもどした姉は

「これだけでも持って帰って自分ちで飾ります。」と言う。

長女である。

 

 

そんな出来事が早くも思い出になりつつある今日であります。