Life is very short. TSUKION BLOG

無知と偏見を経験が凌駕する!

久々に大河にハマり、「眠れないほど面白い吾妻鏡」なんぞ読んで、やたら鎌倉時代に詳しくなった

「眠れないほど面白い吾妻鏡」という解説本を読んだんです

 

何の因果か

大泉洋さんがバイクでベトナム縦断した時の出発点であったホテルに

たまたま宿泊したことがあって

そんな些細なことで

人は縁を感じるわけで

以来、大泉さんは気になる存在になっている。

そのお方が

大河で

頼朝になるという大役。

こんなに夢中で大河ドラマを観るのは

「黄金の日々」以来である。

さすがに古すぎてついてこれまい。

根津甚八に惚れたっけな。

 

 

ちなみに私は鎌倉まではちょうどいいドライブになるというところに住んでいて

昔友達と肝試しに行ったのが

今考えると

鎌倉殿の供養塔だったように思う。

どうでもいいことだけど。

なんか、ごめんなさい。

 

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まず私は

「北条義時」なる人物を知らなかった。

歴史の授業で出て来たっけかな?

源頼朝といえば、

「1192造ろう鎌倉幕府」しかわからない。

近年では1185年だかに変わったというではないか。

歴史の授業のはかなさに驚く。勉強頑張ってもいなかったけど。

そんな私だが

「吾妻鏡」ぐらいは聞いたことがあった。奇跡。

それで

大河をより楽しむために読もうと決めた。

たどり着いたのが

「眠れないほど面白い吾妻鏡」である。

 

 

「眠れないほど面白い吾妻鏡」

実はこれ、

きっちりと歴史書の吾妻鏡を読むものではない。

やはり同じ時代の歴史書「愚管抄」を書いた、

慈円というお坊さんの目線という設定で

「吾妻鏡」を解説してくれている。

ちょっとディスっている。

吾妻鏡は

北条氏の北条氏による北条氏のための歴史書なのだそうだ。

しかし、後に徳川家康の愛読書になるというのだから

大物インフルエンサーの心をガッチリ掴んだという点で

名著なのである。

勝ったものが正義という、世の習わしなのか。

 

さて、内容はというと、

さまざまなエピソードや人物に焦点をあてて

行きつ戻りつしながら解説をしてくれている。

なので、例えば

頼朝の死の顛末の後に

政子とのエピソードがあったりみたいなことで

時系列順には読めないが

何度も人物名がその都度出てくるので

いつの間にか名前を憶えている。

これは今後鎌倉殿を観るにあたってはたいへんありがたい。

 

まぁとにかく、この時代の人はなかなかに残酷だ。

ちょっと謀反の疑いがあれば、すーぐ滅亡させる。

親子どころか孫でも陥れる。

あの世があると信じているがゆえに

この世の命が軽んじられているのだろうか。

いづれにしても

命に関して明らかに現代とは違う考え方で生きているとしか思えない。

そこまでしなくても!ということの応酬なのだが

読後には少し慣れた。こわっ!

 

今回の大河ドラマでは

北条義時はいい人のままであってほしい。

しかし歴史の史実を知れば知るほど

そんなわけあるか!と思ってくる。

待てよ、

頼朝だって、けなげな弟たちまでバンバン殺しちゃったけど

なんか最後は悲しいいい人みたいになってたっけ。

大泉頼朝ロスの人も少なくないようだし。

てことは義時もいい人で

やむを得ず

甥っ子追放して、この上ない酷いやり方で暗殺したり

お父さん追放したり

古い仲間も陥れたり

すんのかな。

「吾妻鏡」では

北条氏の都合の悪いことは書かれていないようなので

「吾妻鏡の義時さん」なら

ギリいい人かも。

 

そもそも今回の大河の

題名にまでなっている13人。

13人の合議制

13人全員が集まって合議することは一度もなかったようで。てへっ。

実際、その中の一人梶原景時は

発足から8カ月後には失脚。(もちろん後に殺される。)

もはや13人ではないではないの。

長老たちも相次いでお亡くなりになり

合議制は1年そこそこで崩壊してるし。

 

 

 

「愚管抄」も読んでみなくちゃ。

 

 

 

 

 

とりあえず一気読み必至の一冊でありました。

守護・地頭とか六波羅探題とか

要らない歴史の知識も身に着きました。