Life is very short. TSUKION BLOG

無知と偏見を経験が凌駕する!

老け顔を嘆くなかれ。ゆくゆくは童顔の方がキツイという話

もう、わかったから!みなまで言うな。老けましたよ!

 

「老け顔」を嘆く方がいる。

ちょっと待ってほしい。

「老け顔」はむしろ喜ばしい事だ。

百聞は一見に如かず的なことで言えば

「老け顔改善」やら「老けて見えないメイク」やらを

10000000回検索するより

老けたんじゃなくて、実際に老いた私の話を聞いてくれれば

納得いただけるだろう。

 

人が本気で自分の老化を気にし始めるのは

50代に入ってからだ。

30代あたりで

「なんかもう年だよねー。」なんて言ってるのを聞くと

ちゃんちゃらおかしくて

逆に腹立たしい。

その実、まだ20代とも充分渡り合えると思っているのが30代だ。

40代になってくると多少自覚が芽生えてくる。

言うて、さすがにもう20代に見られることもなくなってくる。いや、皆無である。

ま、10代から見れば

所詮30代も40代も

同じ「おばさん」くくりである。

最近の若い方たちは、それでも

40代くらいまでを

「お姉さん」などと呼んでくれるが

んな、あーた、お姉さんて、

気を使ってる以外の何物でもないということを覚えておいてほしい。

 

人の顔の罪なことは

いつまでたっても

ほんのりと面影が残っていることだ。

いっそ面影ゼロになってしまえば

残念感が無くなるというのに。

さぁ、そこで

得になってくるのが

「老け顔」だ。

昔と変わらないのだもの。

 

いや、そうは言っても

若いころから老けてんのはいやなんだよー

と思うかもしれないが、

若い時の「老け顔」と

本当の「老け」は

全く違う。

ぜんっぜん違う。

天と地ほども違う。

 

老けていると思ってるのは

大人っぽいということに他ならない。

それは

若いにもかかわらず

自分の中にひとつ、筋の通った考え方を持つ人に多かったと記憶している。

 

それは決してご立派な志があるということとはまた違う。

例えば高校生の時やけに大人っぽかったKちゃん。

彼女は決してマラソン大会に出なかった。

卑怯だ、ずるいと言われても出なかった。

しまいには、体育の授業にも出なくなった。

卒業まで貫いた。

なんでやねん、と思わないでもなかったが

そういった行動が彼女を大人っぽく見せていると

高校生の私は見抜いていた。

 

大人になってからもそういう人はいた。

当時25歳くらいだったはずだが

どう見たって30オーバーのⅯ。

彼女は決して他人と同じ器のものをつつき合って食べるということをしなかった。

自分のオーダーしたものを自分のみが食べる。

居酒屋でも、鍋料理でも、

人んちでやるホームパーティでも。

回し飲みもしない。

「ひと口飲ましてー。」

なんて言ったら

「あげる。もういらない。」とか言うの。

不思議と腹は立たなかった。

彼女は確かに「老け顔」だった。

 

一貫した考え方があり

それが年をとっても変わらないので

顔に出ないのだ、と私は分析している。

で、そういう人たちは

おしなべて、

「かわらないよね~。」と言われている。

 

私はどうだ。

実は私は童顔だった。

嫌な予感。

その上私は

目の覚めるような一重瞼で

それがいやで

中学生の時は

ソックタッチ(もはや知らない人も多いだろう。靴下がずり落ちないようにふくらはぎと靴下の上部を貼り付けてしまうノリである、斬新。)

を、瞼に塗りたくってアイプチ代わりにし二重を作っていた。バカである。

高校生になるとバイト代でせっせとアイプチを買った。

その甲斐あって20代中ごろにはアイプチ歴10年以上、

とうとう二重の線を手に入れた。

嫌な予感はさらに強くなる。

 

50代に入った私は

確か一重だったのにおかしな二重になって

しかも童顔パワーは40代あたりにはすっかり衰え

一気に老けたのだった。

 

若くして老け顔といっても

やはり肌の張りがちがう。

本当の老けとは比べ物にならない。

逆も真なり。

歳いって童顔でもたるんじゃうんだよね、顔。

 

老け顔が老ける、

童顔が老ける、

この高低差。

上げ下げ。

そしてやっかいな面影。

(私の場合はおかしな二重も加味される。後悔。)

 

 

いやぁこれー

50代になんないとわかんないかなぁー。

でもさ

若いとさ

ほんと肌がさ、張ってるだけで充分なんだよ。

童顔キツイよ~50代。

早くおばあちゃんになっちまったほうが

気が楽かもしれない。

知らんけど。

嘘だけど。

これ以上年取りたくないけど。

 

 

ベンジャミンバトンでも観ながら

「んなばかな!」とか突っ込んでみよ。

ちなみにこれは

産まれた時が老人でどんどん若くなっていくというお話。

それはそれでどうなんだってね。

ブラット・ピットが美しいので観る。

ああ、また私の煩悩。

 

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